鳥取夜景

画家 藤田美希子さんが鳥取のさまざまな場所を巡りながら、夜景を描いていくプロジェクト。毎月一回、ウェブや芸術祭レターを通じて発表した昨年の活動を経て、今年はコピーライターのwakrucaさんが参加。その絵に文章をつけて本にしていきます。果たしてどのような作品へと変化していくのか乞うご期待です。


11/21本づくりワークショップ

2021/11/26 レポート

11月21日(日)しかの心にて「鳥取夜景 本づくりワークショップ」が開催されました。はじめに画家の藤田美希子さん、コピーライターwakruca さん、そしてかみんぐさじの講師 阿久津さんの挨拶からスタート。 

まずは本の表紙を選びます。ミツマタの和紙を二色の青色で染めた表紙は紙それぞれに表情が違います。おひとりおひとりがお好きなものを選び、表紙にタイトルを刷る行程へ。 

簡易的なシルクスクリーンのキットを使い、白いインクで「鳥取夜景」の文字を刷ります。刷る位置も自分で決められるので一枚一枚、オリジナルな表紙が誕生。おひとりおひとりがご自分の手でインクを刷り込み、刷りあがるごとに参加者のみなさんから拍手がわきました。 

インクを乾かしている間に、今度は本文のページを折っていきます。徐々に本のカタチが現れてきました。折りながら wakruca さんよりこれまでの鳥取夜景 のプログラムの背景や流れなどの話を聞きました。 

さて次はいよいよ本を糸で縫って和綴じにしていく作業です。糸は「おりもんや」さんから取り寄せた藍や草木で染めたもの。それぞれのお好きな色を選びます。さらに本の中表紙の色も選びながら、少しずつ自分だけの一冊ができあがっていきます。 

タイトルの入った表紙と先ほど折り畳んだ本文を重ね、千枚通しで縫うための穴を開けます。そして阿久津さんに手本を見せていただきつつ、ひと針ひと針、 和綴じのやり方で本を縫いながら綴じていく作業へ。同じパターンにそって縫っていく作業は慣れてくると意外とおもしろく、みなさん集中しながら黙々と 作業されていました。ついに本のカタチが現れました。 

さて最後に中面の絵を貼っていく作業です。藤田さんの描いた7つの夜景を、 wakruca さんの紡いだ7つの物語のページへと貼り込んでいきます。のりを使いながら一枚一枚丁寧に貼りながら、本に最後の息吹が吹き込まれていきます。 

ついにこの世に1冊しかないおひとりおひとりの「鳥取夜景」が完成。最後に 藤田さんと wakruca さんのサインが入りました。みなさん「帰って読むのが楽しみ」との言葉とともに帰路につかれました。ご参加いただいたみなさん、そして製本を教えていただいた講師の阿久津さん、本当にありがとうございました。

文章:wakruca/写真:青木幸太

鹿野芸術祭は3years Program。

鹿野芸術祭 2020→2022は「鳥取夜景」「鹿野採話集」を中心に 3年をかけて作品を制作し、発表していくプログラムです。
鳥取のさまざまな場所でフィールドワークしながらリサーチを重ねた 一年目。二年目となる今年はワークショップを中心にみなさんと さまざまな作品づくりを進め、そして来年、これまでの集大成として 発表の場所を作ります。
「いまアートを通じて人と人とがどうつながるか」その新しい答えを、 参加するみなさんといっしょに見つけながら、作っていきたいと考えています。

鹿野芸術祭は3years Program。

2020年度サイトへ

|主 催|鹿野芸術祭実行委員会、
西いなば工芸・アート村推進事業実行委員会
|共 催|鳥取県
令和3年度文化庁 文化芸術創造拠点形成事業、令和3年度鳥取県工芸・アート村推進事業
|助 成|公益財団法人 エネルギア・文化スポーツ財団

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