暮らしにつづく芸術。

鹿野の町は、ふとした美しさにあふれている。
人々が丁寧に手をかけながら育てる城山の林。
四季折々に新しい景色を見せてくれる畑の花々。
軒先に飾られる色とりどりの風車。
この町にはみんなで暮らしの美しさを守り育みながら
過ごす日常が当たり前のようにある。

私たちの暮らしの中に自然とあって、
人々の心を動かし豊かにする。
そんな芸術と人との関係は作れないだろうか。
この土地を訪れたアーティストが人々と語り
触れあいながら作った作品が
町の風景を変え人々の感性を刺激していく。
「暮らし」と「芸術」がゆるやかに交流しながら
お互いを育んでいく新しいアートプロジェクトが
スタートします。

鹿野という土地にどういう風景が生まれるのか、
そしてここを訪れるアーティストの人生に
どんな物語が生まれるのか。
この新たな出会いの先にあるものを楽しみにしながら
私たちはまた動きはじめます。

鹿野芸術祭実行委員会

AIR SHIKANO
2023-2025 ARTIST

2023年から三年間、鹿野を訪れながら人々と交流し作品を制作するメインアーティストをご紹介します。

Photo by 大野義高

SHUMA TAKAKU

髙久たかく 柊馬しゅうま@shuma_takaku

1999年神奈川県横浜市生まれ。2020年より制作を開始。
アーティスト・イン・レジデンス(滞在制作)を通じて、風景や人との出会いからインスピレーションを受け作品を制作。
地域住民との交流を図りながら制作し、その土地に住む人の視点を増やしたいと考えている。
2021年「BankART AIR 2021 SUMMER」(横浜)、「黄金町アーティスト・イン・レジデンス」(横浜)、「遠刈田レジデンス マルヨシ」、2022年「髙久 柊馬 個展 景色を織る」(横浜)など。

髙久柊馬 滞在制作発表展 2024

2023年から三年間、鹿野を訪れながら人々と交流し作品を制作するメインアーティスト髙久柊馬さんが 2025 年度の発表に向けて制作中の作品の途中経過を発表します。

11月16日 [ 土 ]・17日 [ 日 ] 12:00-17:00

しかの宿 本田中家  (鳥取市鹿野町鹿野1408)

SCHOOL WORK SHOP
2023-2025

鹿野学園の授業「表鷲科」で3年生の生徒たちとアーティストがいっしょになって作品を制作し発表します。

MASATO TAKAHASHI

タカハシ マサト@tsukumo_seisakusyo

埼玉県出身 / 日本工業大学大学院 工学研究科 建築デザイン学専攻 修了
同大学研究員を経て建築設計事務所に入所。退所後、鳥取県に移住。家具製作施工会社で働く傍ら、九十九製作所という屋号で活動を始める。
現在は鳥取県立智頭農林高等学校 非常勤講師も務める。
| 九十九製作所の活動 |
・家具・建具の製作施工・木工品の製作・古家具・古道具のお直し、回収
・器の金継ぎ・衣服の繕い、布小物の製作
・パンフレット・チラシのデザインなど

鹿野学園しかのがくえん 表鷲科あらわしか

「表鷲科」は鹿野学園の授業のひとつでさまざまな創作や表現活動を通じて子どもたちの作る力や感性を育むことを目的としたプログラムです。
鹿野芸術祭は 2018 年から毎年アーティストが講師として参加し、子どもたちといっしょに作品制作と発表を行っています。

タカハシマサト+鹿野学園 3 年生
「架空の生き物をつくろう」発表展

木工作家 タカハシマサトさんと鹿野学園3年生のみんなが作った「空想の生き物」を展示。どなたでも気軽にお越しください。

11月16日 [ 土 ]・17日 [ 日 ] 12:00-17:00

ART CUBE クチュールシカノ (鳥取市鹿野町鹿野1321)

ABOUT AIR SHIKANO

「AIR SHIKANO」は2016年に始まった鹿野芸術祭の活動の中で行われるアートプロジェクトのひとつです。
県外から招いたアーティストが鹿野で滞在制作し、この町を舞台に作品を発表します。

本プログラムではひとりのアーティストが3年という期間を使い、1年目「リサーチ」→ 2年目「制作」→ 3年目「発表」というプロセスで展示を行います。
時間をかけて土地を知り、人々と交流しながらじっくり作品を形にしていきます。

アーティストは土地のフィールドワークや、町の人々との交流を中心に制作を進めていきます。
作品づくりのリサーチはもちろん、鹿野学園での授業やアーティストトークなど町にひらかれたさまざまなプログラムが行われます。

3年目の最終発表では鹿野の町全体が発表の場所となります。
観客のみなさんは町を巡りながら、アートによる新しい風景に出会うことになります。
まだ見ぬ町を旅するようにさまざまな作品の展示をお楽しみください。