暮らしにつづく芸術。
鹿野の町は、ふとした美しさにあふれている。
人々が丁寧に手をかけながら育てる城山の林。
四季折々に新しい景色を見せてくれる畑の花々。
軒先に飾られる色とりどりの風車。
この町にはみんなで暮らしの美しさを守り育みながら
過ごす日常が当たり前のようにある。
私たちの暮らしの中に自然とあって、
人々の心を動かし豊かにする。
そんな芸術と人との関係は作れないだろうか。
この土地を訪れたアーティストが人々と語り
触れあいながら作った作品が
町の風景を変え人々の感性を刺激していく。
「暮らし」と「芸術」がゆるやかに交流しながら
お互いを育んでいく新しいアートプロジェクトがスタートします。
鹿野という土地にどういう風景が生まれるのか、
そしてここを訪れるアーティストの人生に
どんな物語が生まれるのか。
この新たな出会いの先にあるものを楽しみにしながら
私たちはまた動きはじめます。
鹿野芸術祭実行委員会
ABOUT
「AIR SHIKANO」は2016年に始まった鹿野芸術祭の
活動の中で行われるアートプロジェクトのひとつです。
県外から招いたアーティストが鹿野で滞在制作し、
この町を舞台に作品を発表します。
3年間かけてじっくり制作。
本プログラムではひとりのアーティストが3年という期間を使い、1年目「リサーチ」→2年目「制作」→3年目「発表」というプロセスで展示を行います。時間をかけて土地を知り、人々と交流しながらじっくり作品を形にしていきます。
町にひらかれた作品づくり。
アーティストは土地のフィールドワークや、町の人々との交流を中心に制作を進めていきます。作品づくりのリサーチはもちろん、鹿野学園での授業やアーティストトークなど町にひらかれたさまざまなプログラムが行われます。
町をまるごと使って発表する。
3年目の最終発表では鹿野の町全体が発表の場所となります。観客のみなさんは町を巡りながら、アートによる新しい風景に出会うことになります。まだ見ぬ町を旅するようにさまざまな作品の展示をお楽しみください。
AIR SHIKANO
2023-2025 ARTIST
髙久 柊馬 Shuma Takaku
1999年神奈川県横浜市生まれ。2020年より制作を開始。アーティスト・イン・レジデンス(滞在制作)を通じて、風景や人との出会いからインスピレーションを受け作品を制作。地域住民との交流を図りながら制作し、その土地に住む人の視点を増やしたいと考えている。
2021年「BankART AIR 2021 SUMMER」(横浜)、「黄金町アーティスト・イン・レジデンス」(横浜)、「遠刈田レジデンス マルヨシ」、2022年「髙久柊馬 個展 景色を織る」(横浜)など。